ちょっと前のニュースですが、今年イッパイでF1から撤退するブリヂストンに代わり、ピレリが来年からのF1タイヤサプライヤーに決定しましたね。
仕事柄、前々より情報は少しづつですが漏れ伝わってきていました。
最後の最後まで、ミシュランかピレリ、どちらかでせめぎ合いだったようです。
今年の初め頃には、業界内では韓国のメーカー、具体的にはハンコックがサプライヤーになるのでは?と憶測が流れました。やっぱりこの世界中で不況真っ只中の現在、勢いがあるのは新興勢力の韓国勢です。実際にF1の運営団体にオファーをしていたみたいですが・・・、結局は実績に乏しい事が決定的な要因でオファーは受け入れられなかったみたいですね。
次に挙がったのが、ミシュランでした。
最近までF1に参戦していた実績もあるし、F1側からするとミシュランが乗り気だと一番丸く収まる形だったのですが・・・。あまりミシュランは、乗り気ではありませんでした。理由は、いくつかあるのですが・・・
①F1は、未だにホイールは13インチです。今の時代、軽四でも14インチですよ!もっと市販の車に合わせたホイールでないと、せっかくの技術を転用が難しいです。17インチにF1のホイールをインチアップして欲しいと要望したみたいですが、現状では却下されたみたいですね。
②他メーカーと競争原理の働く状態で参戦したかったけど、F1側からは単独での供給をお願いされた。競争の働かない状態での参戦は、開発の面から考えると全くメリットが無い。
③F1運営団体へ莫大な資金を納めなければいけない。開発費以外に超高額な参戦費用を払わなければいけないようです。ブリヂストンも、このお金を嫌がって撤退を決断した模様。
まぁこの3つが、大きな要因みたいですね。
ある程度はF1側と譲歩しあって、最後までF1参戦を考えていたようですが・・・。
そんで最後にピレリが候補に挙がってきました。
ピレリは、WRC(世界ラリー選手権)とか、F1より下位のフォーミュラーカーカテゴリーにタイヤを供給している実績もあるし、90年代初めまではF1にも参戦していました。ピレリもミシュランと同じような内容の心配をしていたみたいですが、より積極的に参戦する方向で動いていたみたいですね。
最終的には、F1に参戦しているチームの承諾を多く得たピレリに決まったようです。
ただ数年後にホイールをインチアップする事を、今後検討していくようです。
だいすけ